平成二十五年四月号
界隈諸活動のご紹介

1. 街なみ環境整備事業の進捗報告

姉小路界隈では、界隈における様々な活動や「姉小路界隈地区建築協定」締結の成果を踏まえ、京町家と調和した街なみを創造し、地域の魅力や活力を高めるまちづくりを進めています。その柱となる「街なみ環境整備事業」は、国土交通省と京都市からの補助金を受けて、建物の外観の整備(美装化)を推進している事業です。

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▲ 竣工した三嶌太郎邸(袖壁部分)

平成24年度は、吉澤邸(姉小路通富小路西入ル北側)、岡墨光堂 (富小路通姉小路下ル東側)、三嶌太郎(三嶋亭社長)邸(柳馬場通 姉小路下ル西側)のご協力を賜り、無事竣工に至りました。この場をお借りしまして、お祝い申し上げます。

この補助事業は、いよいよ今年平成25年が最終年度となります。最後まで、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

2. 大阪女性建築士連絡協議会が姉小路を視察

昨年の2月17・18の両日、全国から500人余の女性建築士が京のまちに集まって、全国大会を開催しました。女性の視点から、景観・健康住宅・建築物の再利用・高齢化社会・子どもと住環境等を考えるシンポジウムで、大被害のあった東北からも、多数の参加者がありました。

その2日目のフィールドワークでは、亀末さんからスタートして、堺町画廊を見学。まちなみ模型を見ながら質疑応答し、京四季さんで昼食という、姉小路コースを堪能して頂きました。

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▲ 大阪女性建築士連絡協議会の視察

しかし、その折、多くの参加者がお越し下さったにもかかわらず、人数的都合で遠隔地からの視察者を優先した為、大阪勢は参加をご遠慮なさっておいででした。そこで今回、再度見学希望の声が寄せられたこともあり、視察が実現致した次第です。

見学当日は、丁度、路側帯拡幅と自転車通行帯マーキング塗装工事が実施されており、姉小路界隈の安心・安全のみちづくりへの取組についても、ご見学いただけました。

3. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議のご報告

今月の定例会議は、3月15日(第3金曜日)の19時より、中京酒販売組合会議室にて開催しました。

姉小路界隈では、平成24年3月に策定した「姉小路界隈まちづくりビジョン」の中で、「姉小路通の電線地中化に向けての取組み」を目指すことを掲げていますが、無電柱化の実現には、5年に一度選定される「無電柱化候補路線」での採択が第一関門となります。

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▲ まちづくり協議会3月会合の様子

京都市は、昭和61年から電線類の地中化事業を開始していますが、これまでは、主に幹線道路や観光地周辺等での整備のみが進んでおり、都心界隈での景観向上等に向けての整備は遅れているように思います。また、地中化事業の3大目標である「1.景観の向上、2.防災上の安心・安全性の向上、3.歩きやすい道づくり」は、姉小路界隈がこれまで行なってきた18年間の都心でのまちづくり運動とも合致しています。

以上を踏まえた上で、「無電柱化候補路線」採択を目指し、今までのまちづくりの主要成果を取りまとめた資料(月例会議で参加者に閲覧)を添付して、地中化の要望書を京都市への提出について、ご承認頂きました。

街なみ環境整備事業も、いよいよ最終年度を迎えることとなりました。新年度の始まりと同時に、25年度の補助案件を募集しますので、整備にご関心のある方は「姉小路界隈を考える会」事務局まで、お気軽にご相談下さい。また、界隈に存する京町家の文化財登録についても、当会が窓口になる準備を進めています。

4月の月例会議は、4月19日(第3金曜日)19時より、中京酒販組合ビル1階会議室で開催予定です。なお、5月に開催を予定している総会の日程については、別途お知らせを用意します。こちらへのご参加も、お待ちしております。

(会長 : 市古和弘)