平成二十六年二月号
界隈活動の紹介

1. 姉小路地区建築協定の紹介

姉小路地区建築協定は、平成14年7月に地域住民の同意(当時は実印)を得て締結し、一昨年の更新時に更に5人の追加同意を頂いて、現在に至っております。この協定の最大の特徴は、商業地域内であるにもかかわらず、88人という多数の土地所有権者の同意を得て成立していることです。

写真
▲ 姉小路界隈の活動紹介
(1月25日 於 景観・まちづくりセンター)

ご承知の通り、姉小路通りではコンビニエンスストアとワンルームマンションの進出について規制をかけており、その甲斐もあって、コンビニエンスストアは界隈に1店舗も存在しません。(但し、ワンルームマンションについては、協定締結前に建設されたものが1軒だけ現存しています)

ご近所同士が仲良くご挨拶し、夜は静かに眠り、安全で快適な環境を維持し、この地域の資産価値を目減りさせない為にも、環境保全は大切な事柄です。この地域を守っている姉小路地区建築協定には、他地域からも大きな関心が高まっており、京都市建築協定連絡協議会でも紹介申し上げました。

2. 「京都を彩る建物と庭園」制度への応募

京都市では、市民が京都の財産として、また、世代を超えて継承されてきた生活・文化の生き字引として、残したいと思う建物と庭園を公募によりリスト化する「京都を彩る建物と庭園」制度を実施しています。

写真
▲「京都を彩る建物」の推薦状を提出

この10年間、姉小路界隈に於いては「街なみ環境整備事業」の助成金を受けて建物の外観美装化を進め、間もなく24軒目が竣工する見込みです。このうち、既に7軒が当会からの推薦により「京都を彩る建物」として選定されました。

平成26年も、姉小路界隈地区の景観にふさわしい建物等について、応募していきたいと考えております。ご応募の向きは、詳細を当事務局にご照会下さい。建物所有者の皆様の、ご協力の程をお願い申し上げます。

3. 姉小路界隈まちづくり協議会、本年最初の月例会議報告

姉小路界隈まちづくり協議会の本年最初の定例会議は、平成26年1月17日(金曜日)19時から、中京酒販組合ビル会議室にて開催致しました。

姉小路界隈を注意して歩くと、新店舗の開店、土地利用の改変、前面道路の利用状況などに、ちょっとした変化が見えはじめているのに気づきます。駐輪場所や看板の出し方などについてご配慮いただくよう、お声掛けして改善された事例もあり、早い段階で接点を持って伝えていくことの大切さをひしひしと感じています。

そんな中、こうした手立てに京都市の「地域景観づくり協議会制度」を使えば、新しく地域に入ってこられる方との意見交換が容易にできるようになるとのことから、姉小路界隈でもこの制度を活用していきたいと、月例会議で議論を交えました。

写真
▲ 姉小路界隈まちづくり協議会1月会合

姉小路界隈が今まで大切にしてきた、お隣同士の気配りや落着いた雰囲気、生業、文化といった秩序を維持しながらも、まちを変化させていく為に、新しく進出してこられる人々のエネルギーも活用しつつ、一緒になってまちを発展させていく試行錯誤を続けていきたいと考えております。

平成25年は、皆様のご協力により姉小路界隈地区地区計画が決定され、地区の生活環境向上が一歩推進しました。

今年も一歩進む為、景観整備を一段と進める目的で、京都市の制度である「地域景観づくり」を活用したいと考えており、その考え方についての説明会を、2月23日(日曜日)の13時30分から、中京酒販組合ビル1階会議室で開催したいと思います。

併せて、ご町内で遠州流のお稽古をされている岡野賀美さんのお点前も予定しておりますので、是非お誘いあわせの上、多数の方にご出席・ご懇談頂けますようお願いします。お越しを、心よりお待ち申し上げております。

(会長 : 市古和弘)