平成二十八年二月号
博学社連携シンポジウムの報告など

1. 月例会議の報告

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▲ 月例会議の様子

本年最初の月例会議を、平成28年1月15日19時より中京酒販売組合1階会議室において開催。最初の話題は、「京都市地域景観まちづくりネットワーク」の報告でした。

市内の7地域(修徳学区、先斗町(立誠学区)、西之町、一年坂・二寧坂(清水学区)、桂坂学区、姉小路、明倫学区)では地域景観づくり協議会が活動中です。そのメンバーは、隔月で寄り合って意見交換を行なっており、そこで出し合われた他地域での近況を報告しました。

次に、京都外国語大学鈴木拓也君(南博史先生担当)から「まちなか自転車の現状」に関して。続いて、立命館大学河邉真輝君(岡井有佳先生担当)から「姉小路通における無電柱化に関するアンケート」の、それぞれの卒業研究が発表されました。月例会議での意見も参考に、取りまとめられる予定です。

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▲ 野外階段の色が塗り替えられたビル

2. 意見交換会の報告

平成27年3月に「姉小路界隈まちづくり協議会事務局」を開局して以来、既に 14件の意見交換会を行いました。主だった物件は、この「姉小路まちづくり通信」紙面でお伝えしました。今回は、以下3件についてお知らせです。

1件目は「コスモシティ御池大規模修繕工事」(御池通富小路〜柳馬場)です。工事工程表等は、事務局でも閲覧可能です。

2件目は、NTT携帯電話用アンテナ工事3箇所です。位置・形状・色彩についての資料は、事務局で閲覧できます。

3件目の堺町通御池下る東側のビルは、屋外階段の色を塗り替えられましたが、意見交換をせずに施工された物件であり、善後策について京都市と協議しています。

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▲ 開会挨拶の井山吉良氏

3. 博学社連携シンポジウム(平成28年1月11日)の報告

「姉小路界隈を考える会」と「京の三条まちづくり協議会」がともに設立20周年となる本年のシンポジウムは、博物館と地域が協働したまちづくりの可能性を議論するプログラムが特徴でした。博物館と行政と住民が協力してまちづくりを進めている最先進事例として、萩市からの発表があり、思わず萩へ行ってみたいと思える、良い発表内容でした。

注目される意見としては「京都文化博物館へは、自動車ではなく、公共交通を使っての来館が環境保護や交通安全面等で望ましい。その場合、烏丸御池駅から、京都文化博物館までの道のりがもっと美しくて歩きやすい空間であれば、地域住民としても有り難いこと。そうなれば、三条通や新風館の商業施設もお客様で潤うのではないか。つまり、一石三鳥の効果あり」というご発言がございました。

なお、同博物館の2階展示室では、姉小路や三条界隈のお宝が2月□日まで展示されています。地域博学にご関心がおありの方々には、一見に値する展示となっております。

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▲ 藤野英雄氏

柳池学区自治連合の藤野英雄会長には、「地区計画条例化」や「姉小路界隈まちづくり協議会」設立等で、多大なるご支援を賜りました。この場を借りまして、改めて感謝申し上げます。

次回の月例会議は、2月19日(第三金曜日・定例日)19時から、中京酒販組合ビル1階の会議室で開催いたします。より多くの方々のご参加をたまわり、積極的に、ご意見やご提案をお聞かせいただけましたら幸いです。

(会長 : 市古和弘)