平成二十三年一月・第九号
謹賀新年のご挨拶

1.街なみ環境整備事業の進歩状況のご報告

姉小路界隈における街なみ環境整備事業は今年でいよいよ8年目を迎えることとなりますが、年度末までに13件目の物件が工事を完了する予定となっております。砂川邸(11件目)、岩野邸(12件目)に続き今年度3件目となる井山邸の姉小路通り側の改築デザインがこのほど確定しました。

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▲ 井山邸・姉小路側外観整備計画(案)

井山家は関が原の合戦が終わった寛永三年(1630)よりこの地に居を構えておられます。現在の屋敷は築140年余で姉小路通と富小路通の角地に位置している為、景観的にみても改修効果の大きい建物となっております。昨年度の富小路通り側の改修に続き、今年度は姉小路通り側でも改修事業にご協力戴けることになりました。現在、京都市に事業の申請中で、今年度内には完成を予定しております。改修間口が広い為、景観整備の効果が大いに期待されます。

2.奈良県吉野山まちづくり協議会の視察報告

もう昨年の話となりましたが、先日12月15日の水曜日に、奈良県吉野郡吉野町より、吉野山まちづくり協議会の御一行様が、姉小路界隈を視察する為に来訪されました。古澤登協議会会長を筆頭とした総勢10名の方々には、わざわざ遠い所から足を運んで戴きましたことを感謝致します。

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▲ 吉野山まちづくり協議会の御一行様

吉野山は関西一の桜の名所として誰もが知っている、と同時に古事記や日本書紀時代からの歴史を有する由緒正しき地域です。協議会は世界遺産に相応しいまちづくりを目指し、吉野山らしい眺望景観やまちなみを残す為のルール作りなど、これまでも様々な活動を行ってきたとお聞きしております。今回の訪問を契機として、姉小路界隈とも協同することが出来れば、双方のまちづくりが発展できる可能性があると願っています。とても有意義な交流の一日になったと考えております。

3.ウェブサイト開設12年目の正月を迎えました

1995年に発足した「姉小路界隈を考える会」は、1999年4月の「姉小路界隈町式目(平成版)」の制定に先駆けて、同年1月17日よりホームページを開設しております。以来、新年とともに12年目を迎えることとなりました。また2002年11月13日からは、まちづくりのシンボルである「ガス灯」及び付近を生中継する設備を追加し、防犯的なライブカメラの機能も有しています。

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▲ 「ガス灯」の生中継(写真提供:読売新聞)

当会のウェブサイトは、外部専門家の協力で毎月コンテンツを更新し、姉小路ブランドのレベルアップを目指しております。直近の更新では、藤田輝二画伯による「葦ペンで描く姉小路界隈31景」が見ごたえあります。また平野豆腐店のご子息であられる平野勇治君のバリトンをユーチューブで味わうことも可能です。2011年もいろいろと頑張って参りますので、関係各位の皆様には是非ご理解とご支援を賜りたいと考えております。また本年も宜しくお願い申し上げます。

新年あけましておめでとうございます。旧年中は、何かとご支援・ご協力を賜りましたことをまずは心より御礼申し上げます。昨年5月に創刊致しました「姉小路まちづくり通信」ですが、無事に年を越すことができまして、ほっとしております。住みごこちのよい界隈づくりを目指して様々な活動を行い、発信し、そしてこれからも界隈の皆様のご協力の下に継続させて戴くことをまずは感謝致します。今月も定例会を18日(火曜日)の19時より中京酒販組合の3階会議室にて開催致します。ご町内の皆様も是非参加をお願い致します。 (事務局長:谷口親平)