平成二十七年一月号
新年のご挨拶と御礼

1. 20年間の取組と皆様へのお礼(特製クリアファイルを進呈します)

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▲ 特製クリアファイル

1995年10月の、天性寺様での「姉小路界隈を考える会」設立総会以来、今度で20年目の年明けです。そこで、今までご支援いただきました多くの方々に感謝の意を込めて、お年玉をお届けします。

この20年を振り返りますと、最初の取組は「アーバネックス三条」の竣工。これは、後々の京都市内における、集合住宅のモデルになっています。

次の成果は、2002年の90軒の同意による「建築協定」締結でした。夜は静かな環境と界隈の品格を保つ為に「コンビニエンスストア」と「家主が同居しないワンルームマンション」を禁止しています。

さらに、2004年〜2014年の10年間で「街なみ環境整備事業」として、界隈の26軒の建物を美装化しました。また、2013年には風俗店やカラオケボックス・パチンコ・マージャン屋を禁止する「姉小路界わい地区地区計画」の条例化も実現し、界隈の不動産価値の維持・向上に貢献しています。「姉小路行灯会」「まちなかを歩く日」も、姉小路通を舞台とした恒例イベントとして、ご支持いただいております。

本年は、界隈での新しい建築(営業開店) ─ 主に、地元との意見交換を義務づける「地域景観づくり協議会制度」の活動がスタートします。近隣の問題として、界隈の皆様が関心を深めてくださり、こちらにもご協力を頂けますよう、お願い申し上げます。

2. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議の報告

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▲ まちづくり協議会12月会合の様子

12月の定例会議は、19日(第三金曜日)の19時より、中京酒販組合ビル会議室にて開催し、年間を通じた様々な活動を振り返り、改めて、その内容を確認いたしました。

今年一番の成果は、この界隈が「姉小路界隈地区地域景観づくり協議会」の認定を受けたことでした。

また、「京都を彩る建物や庭園」を推薦したことがきっかけとなって、青木邸が有形文化財に登録となり、界隈全体の景観や文化価値がさらに向上したのも、喜ばしいことです。引き続き、推薦物件の掘り起こしを行っていきます。さらに、京都景観賞にも、界隈から4物件を応募しております。

こうした事項について報告し、参加者全員から締めくくりのご意見を頂いて、2014年最後の月例会議を終えました。

3. 博学社連携シンポジウムのお知らせ

京都文化博物館は、地域社会と学校と博物館がよりよい関係を築くことを目的として、2014年度より実行委員会を組織して、月例会議を定例化。新たな仕組みづくりを行ってこられました。その成果の公開を兼ねて、国内外の専門家をお招きして、先進事例やアイデアをご紹介いただき、より多くの方々と議論するべく、来たる1月18日(日曜日)、午前10時から午後3時15分の予定で、シンポジウムを催します。午前の部は、京都文化博物館3階フィルムシアターにおいて。午後の部は、6階ミュージアムギャラリーが会場です。

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▲ 博学社連携シンポジウム(ポスター)

2015年で創立20周年を迎える「姉小路界隈を考える会」と「京の三条まちづくり協議会」は、この機会を、京都文化博物館を核として、地域文化や生活文化を皆で考えあえる絶好のチャンスだと考えております。

当会も、「まちづくり20年の歩み」と題する展示の機会を頂きましたので、地元ご町内 ─ 柳池・初音両学区をはじめ、地域外の専門家や京都の文化的まちづくりに関心ある方々からアイデアを戴き、次年度以降の京都文化博物館との協働取組に生かしていきたいと考えております。

新年あけましておめでとうございます。お蔭をもちまして、20年目の正月を迎えることができました。20周年のお年玉として、皆様に特製のクリアファイルを進呈します。毎月初めにお配りする20周年記念リーフレットを12種類用意しておりますので、このクリアファイルに保存していただくと幸いです。新年最初の月例会議は、1月16日(第三金曜日)19時より、中京酒販組合ビルの1階会議室で開催致します。他にも、20周年記念行事の公募なども行っております。多くの方々のご参加、ご意見・ご要望をお待ちしております。

(会長 : 市古和弘)