平成二十三年七月・第十五号
姉小路行灯会のお知らせなど

1.建築協定への新規加入者のご紹介

姉菊屋町(寺町〜柳馬場)では、今まで当地に馴染みのなかった外部の方々による建物の建設や賃貸借がこの1〜2年の間に3〜4例見受けられ、今後もこうした傾向が続くと予想されます。 ご承知かと存じ上げますが、御幸町通から堺町通までの姉小路通一帯(麩屋町通と他の縦通の一部区間を含む)では、実に82軒もの皆様が建築協定に参加され、姉小路界隈らしい環境を維持する努力をこの9年間続けておられます。またこの協定には建物の用途規制も盛り込まれ、キャバレー等の風俗店や24時間営業のコンビニも実質的に規制する内容である為、界隈では落ち着いた雰囲気と静かな夜間環境が守られています。

この度、界隈に土地を購入された鳥本秀夫さんからも「都心にありながら、良好な環境がこの様に維持されていることが特に気に入り、土地を購入し住居を建築することにした」との話も伺っております。この続きはまた次号でご報告させて頂きます。

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▲ 姉小路界隈地区建築協定掲示板
(旭川市5・7小路ふらりーと提供)

この事業は、平成16年度から25年度まで10年間実施され、平成16年度から数えて13件の美装化が既に完了しています。また対象地区は、姉小路界隈建築協定地区内に限り、その中でも特に姉小路通に面したエリアで優先的に取組んでいます。この補助制度を受ける為には、上記以外にも一定の条件を満たす必要がありますが、ご関心のある方は是非一度「姉小路界隈を考える会」までご相談戴けると幸いです。

2.「姉小路行灯会」の商標を特許庁に登録しました

「姉小路行灯会」は、ご町内最高齢であられる福島ゆり子さん(99歳)のお宅から数十年前の地蔵盆の行灯が見つかったことがきっかけで、平成9年7月6日に復活しました。当初は地蔵盆の前夜に各家々の前に50基程の手作り行灯を並べてのスタートでしたが、ご町内の藤井八重様や当時の柳池中学の生徒達の作画を貼り付けたりと、段々と基数も増えて現在は600基になりました。姉小路を歩き行く人々へのおもてなしの気持ちを灯りに託す様子が、この年のNHKの生放送で紹介されたことが姉小路ブランドの再構築に繋がりました。

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▲ 功労者である片山滋氏と植田万智子さん
(写真提供 : 読売新聞

また、平成15年3月開始の京都花灯路推進協議会の「花灯路」のモデルとも言われ、姉妹小路である旭川市5・7小路ふらりーとや、高槻市富田地区でも「姉小路行灯会」をモデルにした行灯が灯されてます。

通常地名を含む商標は登録できないのですが、ロゴとして識別力があると判断される場合は許可が下りるとのことから、ロゴを作って「姉小路行灯会」と読んでもらえる工夫を凝らしました。これからも姉小路ブランドの向上にご注目下さいませ。

3.街かどコンサートの出演者が決まりました

平成10年から恒例のイベントとして定着してきた「街かどコンサート」を、「NPO法人都心界隈まちづくりネット」の西村勝理事長(柊家旅館社長)の協賛の下で準備しております。今年は8月20日の土曜日に「姉小路のデュオ」としてご町内にお住まいの若いお二人に登場していただきます。

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▲ 姉小路行灯会ポスター

柳馬場姉小路下ルにお住いの石川貴子さんは島根大学で、また姉小路麩屋町角の平野勇治君は大阪音大で声楽を学ばれ、ともに本格的な声楽家を目指しておられます。このお二人が姉小路の舞台で揃って歌われるのは初めての機会となりますので、ご町内の皆様は奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。また当日は、京都市長門川大作氏にもお越し頂く予定です。

毎年恒例となった「姉小路行灯会」もはや15回目を迎えようとしております。この間、実に様々な方々の協力を仰ぎながら、姉小路ブランドの核として着々と成長して参りましたことは誠に喜ばしい限りでございます。また商標登録にあたって奔走して戴いた片山滋氏には、この場を借りて謝辞を述べたいと思います。今月の定例会は19日(火曜日)の19時より中京酒販組合の3階会議室で開催致します。会に気軽に参加して頂けることを当会は目標と考えておりますので、界隈の皆様のお越しを是非お待ち申し上げております。(事務局長:谷口親平)