平成二十六年七月号
界隈からのおしらせと近況報告

1. 藤本雄一氏の訃報

御遺影
▲ 故・藤本雄一氏

5月28日、姉菊町の最長老でおられた藤本雄一氏が、99歳でご逝去されました。

氏は、警察官の職務に就かれた後、学生時代からクラリネットが得意だったことから、京都府警にも音楽隊を育てようということになった時にその命を受け、昭和24年、大石隊長以下23名の編成で、立派な吹奏楽団を創設されたご功績をお持ちでした。

御子息の彩雲堂店主 藤本築男氏と共に、親子で当会の報告書の巻頭言(第14号・16号)にもご寄稿戴きました。その、姉小路への深いご愛着と、当会へ頂戴した心強い励ましには、常に感謝して参りました。ここに謹んで、雄一氏のご冥福をお祈りいたします。

2. 高谷昌利さん(姉小路通麩屋町西入)が建築協定に90軒目として加入

ご承知の通り「姉小路界隈地区建築協定」は、1「コンビニエンスストア」と 2「家主が同居していないワンルームマンション」を規制しています。

写真
▲高谷邸(建築協定90件目)

その甲斐あって、姉小路通には1及び2(協定締結前の1軒を除く)の物件は皆無です。

夜は静かに眠り、安全で快適な環境を維持し、地域の資産価値を目減りさせないためにも、環境保全は大切な事柄です。ちなみに、姉菊屋町では9割以上の世帯にご加入をいただいています。また、京都市のウェブサイトでも、協定の加入状況をご閲覧いただけます。加入希望は随時受付しておりますので、未加入の方は、是非ご協力をお願いします。

3. 静岡市末広中学校の修学旅行生が姉小路界隈を学習

環境問題を学ぶ「エコ修学旅行」の取り組みを続けるNPO法人「環境市民」が、近年、都市の中の「エコ」を探すツアーに力を入れています。5月29日には、静岡市立末広中学校3年の35人が、姉小路界隈にやってきました。

写真
▲ 亀末中学校の修学旅行生達

事前に寄せられた生徒新聞では、「姉小路界隈町式目」「姉小路界隈建築協定」「姉小路界隈地区地区計画」について、ウェブサイトで熱心に予習した様子が伺われ、静岡市の中学生が「姉小路界隈を考える会の活動」について強い関心を持っているのに驚きました。お土産に持ち帰った「人と環境を大切にしたまちづくり」の視点が、何かと役だって行くのではと、期待しています。

4. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議のご報告

今月の姉小路協議会の月例会議は、6月20日(金曜日)19時から、中京酒販組合ビル1階会議室で開催しました。

最近の界隈の変化として「、伝統的な町並みや、落ち着いた雰囲気と調和しない土地利用(建物・店舗)」が、毎月話題に挙がります。

写真
▲ まちづくり協議会6月会合の様子

界隈の「災害時に安心・安全を脅かす可能性が大きな建物」についても関心が深まっていることから、こうした懸念について京都市から関連規則を学びつつ、界隈の将来の為に、地域景観づくり協議会としての対応の検討を進めています。

今年も、姉菊町ご町内地蔵盆に合わせて、8月23日(土曜日)に「姉小路行灯会」を開催いたします。京都もえぎ幼稚園、中京御池中学校の生徒さんの出演に続き、本年はボンチ(姉小路富小路南東角)店主の高瀬俊之氏達によるスタンダードジャズ演奏等を準備しています。詳しくは当ウェブサイトでもご覧いただけますので、どうぞご確認ください。

次回の月例会議は、7月18日(第3金曜日を定例日)19時より、中京酒販組合会議室で開催します。より多くの方々のご参加を、お待ちしております。

(会長 : 市古和弘)