平成二十三年六月・第十四号
五月の活動及び総会のご報告

1.歴史的まちなみを活かした防災まちづくり見学会のご報告

5月29日の日曜日、台風2号の影響で大雨の降りしきる中、小浜市小浜西組と若狭町熊川宿の重要伝統的建造物群保存地区の見学会を行いました。小浜では小浜市教育委員会と地元役員様、熊川宿では鯖街道熊川宿まちづくり協議会の役員様から説明を受け、また意見交換の場も設定賜りましたことを、この場をかりて両保存地区にお礼申し上げます。

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▲ 熊川宿の旧逸見神勘兵衛家にて

参加者は柳池学区の自治連合会会長の藤野英雄氏ご夫妻、京都市から担当3名、見学会を企画したKARTHから9名、姉小路まちづくりアドバイザー4名、そして地元姉小路界隈を考える会の会員19名の総勢37名でした。6度目の見学会となる今回ですが、初めて防災へと目を向けた矢先に東日本大震災が発生しました。わが柳池学区でも防災に向けて新たな取組みを開始されようとしており、景観だけでなく安全で安心なまちづくりも目指している当会の活動が皆様のお役にたてれば幸いです。

2.神奈川県寒川町立旭が丘中学校の修学旅行体験活動受入のご報告

5月30日(月)の午前中、修学旅行生が姉小路界隈にやってきました。短い時間内で、中学生にどんな旅の思い出を植え付けることができたか少々不安ですが、孫がおじいちゃんの家に帰ってきたような健気な笑顔がとても印象的でした。数名に分かれた2班がそれぞれに準備して、一人一人が質問するあたりもしっかりしていました。

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▲ NPO法人理事長西村勝氏のお話
(柊家旅館座敷にて)

この体験活動の狙いは、大川勝徳校長先生によると、京都で働く人々の仕事や人生の話を聞き、今後の進路選択や職業選択の一助とする。と同時に、社会人と触れ合うことでコミュニケーション力を育て、また京都という新しい地域の良さを知ることで、郷土を愛する心を育てることにあるということでした。なお当初はNPO法人宛ての依頼でしたが、5月9日に「NPO法人都心界隈まちづくりネット」事務局長の石本幸良が辞任し、後任が未定の為、姉小路界隈を考える会事務局長が代行しました。

3.建築協定区域への追加加入のお願い

平成14年7月に締結された姉小路界隈地区建築協定に於いては、江戸時代に町衆(今流にいえば市民)が主体となって約束事を取り決めていた「町式目」を参考にして、平成の時代にも即応するように書き改めた「姉小路界隈町式目」が基本理念となっていることは皆様もご承知かと存じます。

現在、姉小路界隈地区では82人(軒)の土地所有権者が同意なされています。しかし、申請書類を3ケ月の短期間で取りまとめる必要があった為に、説明が不十分であった方々もおられます。良好な社会環境下で安心・安全なまちづくりを実現するためのこの協定には、未加入の方も随時追加加入することが可能です。界隈の皆様には、是非とも御協力を賜りたいと考えておりますので、ここに改めてご案内を申し上げます。

平成22年度の「姉小路界隈を考える会」定例総会は例年とは異なり、会員以外の方にも多くご参加頂きながら、貸切バスの車内という狭い環境での活動報告と会計報告となりましたことをまずはお詫び申し上げます。また次年度の活動予定と予算案に対しての承認を快く頂いたことに感謝致します。なお不躾ではございますが、界隈の皆様には定例会への参加もお願いしたく思っております。今月は21日(火曜日)の19時より中京酒販組合の3階会議室で開催致しますので、お越しをお待ち申し上げております。(事務局長:谷口親平)