平成二十五年五月号
条例計画説明会等の報告

1. イラン人留学生と祖国のご両親 姉小路界隈にご来訪

災害時に関する研究をしているという、イランから京都大学(工学部情報学科)に留学しているReza Nourjou君ら一行が、4月1日の月曜日、姉小路へ来てくれました。柴田重徳氏(京都市国際交流会館館長)の通訳で、姉小路界隈の町式目や建築協定、及びまちなみ景観整備の様子や地区計画等について、説明しました。

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▲ 来訪されたイラン人ファミリー

一緒に来訪されたのは、彼のフィアンセと彼女の両親でした。一行は、界隈に残る日本家屋の骨格や井戸にも興味を示され、「イランでも、日本と似たような経緯で、住まいやまちが変貌しつつある」といったご感想を持たれたようでした。

「ローマは一日にしてならず。京都も一日にしてならず」と、再認識しあった春日和のひとときでした。

2. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議の報告

今月の定例会議は、4月19日(第3金曜日)の19時より、中京酒販売組合会議室にて開催しました。まず、先月24日(日)にKBS京都テレビで放映され、市古会長も出演した、京都市政広報番組「京のまち」の録画ビデオを鑑賞しました。番組では、姉小路界隈でのまちづくり紹介に続き、先斗町の「屋外広告物等に関する改善事例」が紹介されていました。

先般から当界隈でも、姉小路が日頃お世話になっている中村先生達による、都市ブランドを創造する屋外広告物の調査が行なわれていますので、このような先進事例も参考にしつつの、優れたガイドラインの提案に期待しています。

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▲ まちづくり協議会4月会合の様子

また、景観協定作りに関しても、既に「修徳・先斗町・西之町・二寧坂」の各地区で実施されていますので、今後、こうした先進事例を学びつつ、姉小路界隈にふさわしい内容について検討を深めていくことを確認しました。

なお、番組にご関心のある方は、ビデオをお貸ししますので、気軽に事務局まで問い合わせ下さい。

3. 京都市主催の「姉小路界わい地区地区計画原案」説明会開催報告

京都市主催の「姉小路界わい地区地区計画原案」説明会が、4月22日(月曜日)19時からウイングス京都の2階セミナー室で開催され、関係住民等24名が参加しました。

姉小路界隈を考える会が母体となり、柳池学区・初音学区・龍池学区の各関連地域に呼びかけて組織した「姉小路界隈まちづくり協議会」は、昨年8月21日に、京都市へ「風俗店等の進出を防止する内容の地区計画の条例化」を目的とする地区計画要望書を提出しています。今回の説明会は、これを受けた京都市が、地区計画策定に向けて行政内部での調整を行ない、関連住民に地区計画原案説明会として行ったものです。

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▲ 京都市主催の最終説明会の様子

今後は、原案に対する意見書を受けつけた後、都市計画審議会を経て、都市計画決定のゴールへと向かいます。

当会は、これからも住環境を考え続け、「暮らし」と「なりわい」、そして「文化」のバランスを大切に育む界隈の実現を目指していきます。また、この取り組みが一つの起爆剤となり、市全体にこうした街づくりが広がればいいとも考えております。

地区計画の条例化は、昨年夏に要望書を提出しつつも、今年に持ち越しになりましたが、いよいよ、一年掛かりの実現となり、誠に喜ばしい限りであります。これからも、皆様からのご意見・ご要望を取り入れつつ、更なる界隈の活性化を目指していきたいと考えておりますので、どうか、宜しくお願い致します。

次回の姉小路界隈まちづくり協議会の定例会議は、5月17日(第3金曜日)19時より、中京酒販組合ビル1階会議室行います。姉小路界隈を考える会の平成24年度総会も兼ねていることでもあり、多数のご出席をお待ちします。

(会長 : 市古和弘)