平成二十六年五月号
界隈活動の報告

1. 「姉小路界隈修景事例集」が完成しました

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▲ 姉小路界隈修景事例集(部分)

平成16年から開始した「街なみ環境整備事業」の10年間の工事記録が、「姉小路界隈修景事例集」として完成しました。事業を実施した全26軒について、着手前と改修後の写真を対照すれば改修箇所・改修方法等を比較できるように編集し、併せて、施主のコメントも戴きました。巻末には、整備にむけてのデザイン検討経緯の一部を紹介しております。

この「修景事例集」が、今後の姉小路界隈における新築、改修時の参考資料になれば幸いです。

2. 京都市立芸術大学による再調査が始まりました

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▲ 藤本先生と研究メンバー

京都市立芸術大学の藤本英子先生達により、姉小路通における色彩の再調査が実施されました。前回(平成23年度)の調査は、「街なみ環境整備事業」を実施済みの建物に重点を置き、近隣の既存建物との色彩調和のバランスを定量的に比較することにに力点をおいたものでしたが、今回は、姉小路界隈の建物全般をターゲットとした調査のようです。

今後の界隈での、建物新築・改修時における色彩選択の実用的指針になると、期待されます。

3. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議の報告

協議会の定例会議を、4月18日(金曜日)19時から、中京酒販組合会議室で開催しました。

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▲ 姉小路まちづくり協議会4月会合の様子

京都市立芸術大学の藤本先生より「色彩調査の再開」について、京都市景観政策課から「地域景観づくり計画書の認定」、京都市歩くまち推進室から「路側帯マーキング」に関して、それぞれご説明がありました。

本年は「考える会」が20周年を迎えることもあり、今後の更なる活動と新たな財源確保にむけても考える必要があります。

また、これまで考える会に係って頂いてきた京都市職員の方々に多数の異動がありましたので、心機一転して取組むことを、新旧市職員の方々と共に確認しました。

4. 「京都を彩る建物や庭園」選定・認定証授与式と祝賀餅つきの報告

京都市は、市民が京都の財産として世代を超えて継承されてきた生活・文化の生き字引として、残したいと思う「京都を彩る建物と庭園」を公募中です。

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▲ 「京都を彩る建物や庭園」授与式の様子

考える会は、美しく生まれかわった「街なみ環境整備事業」の完了建物20件を推薦したところ、審議会で20件全てが選定・認定という快挙を達成しました。現在、京都市内で総数200件とのことですので、姉小路界隈に1割が集中していることになります。

この偉業を祝う為、4月20日(日曜日)の授与式にご列席下さった60余名で、祝賀餅つきを行いました。5月には「地域景観づくり協議会」にも認定されますので、これからも宜しくお願いします。

考える会が継続して取り組んできた「地域景観づくり協議会」の認定式が、5月8日午後3時より京都市役所で執り行われます。先行している修徳、先斗町、西之町、一念坂・二寧坂、桂坂に学びつつ、街なみ環境整備事業の10年も参考にし、姉小路界隈に適した手法を取り入れていきたいと考えております。この内容はWebで詳しく公開してますので、ぜひご覧下さいませ。

次回の月例会議は、5月16日(第3金曜日)19時より、考える会26年度総会も兼ねて、中京酒販売組合会議室で開催します。より多くの方々のご参加をお待ち申し上げております。

(会長 : 市古和弘)