昔からの京都の行灯風物詩を復活させて今夏で早13年目。京都御池中学生徒マーチングバンドの演奏を合図に中京区政80周年記念パレードが、夏の京都、姉小路通烏丸角の新風館から姉小路通寺町角の鳩居堂まで行進しました。(写真右)
▲京都御池中学長者美里校長先生率いる
京都御池中学校吹奏楽部
地蔵盆会場では中京もえぎ幼稚園園児の「中京もえぎ音頭」のお披露目。今年で創立10周年で張り切っていた幼稚園児たちの可愛い初お披露目(写真上)。
とっぷり日が暮れてからは、大人バージョン。観覧客を代表して、京都市長門川大作氏から励ましのお言葉をいただきました(写真左)。Swing Tee`sによるジャズ演奏は、アマチュアバンドとは思えないレパートリーの広さと息のあった熱演ぶりが圧巻でした。
京都らしい情緒ある姉小路通り、灯りを連続させて手をつなぐ、その演出者として、本年はちゅう源氏の源氏物語絵巻の原作者であるイラストレータながたみどりさんにもお出でいただきました。同氏の作品に加え、中京もえぎ幼稚園児、京都御池中学生徒、京都精華大学、まんがミュージアム、京都文化博物館、パトナ、版画家木村祥刀氏、俳画家桑原康穂氏、地元の藤井八重さまの描画が、550基の行灯を飾りました。
地蔵盆のたそがれ時によくマッチして、市民による地域イベントとしてすっかり定着した姉小路行灯会でした。
左 : 当日の模様を記録した動画 (YouTube Movie) *音量にご注意ください。
[ 参考: 行灯会 '08 ]
今年の行灯会では、全国の新聞23紙に掲載された話題もありました。
京都精華大マンガ学部1年(当時)の千葉大作さんが'07年に殺害された事件で、母親の淳子さんや同級生の方々が、千葉さんが描いたイラストを飾った行灯4基を並べたのです。
「事件を風化させないことが一番の供養になる」と考え、行灯には、歯を食いしばって涙を流す青年のキャラクターなどに、同級生らのメッセージが添えられました。お母さんたちは、事件の概要を伝える漫画冊子300冊も配って、情報提供を呼びかけられました。
写真提供 : 京都新聞・朝日新聞