姉小路界隈を考える会

姉小路界隈まちづくりビジョン

姉小路界隈地区は、姉小路通を軸として東西は寺町通から烏丸通まで、南北は御池通から三条通までの区域において、歴史的な市街地として、低層の戸建てを中心とした落ち着いた町並みが残り、文人墨客の看板を掲げる格調ある老舗が集まる京都らしい品格のあるまちです。

古くからの「町式目」にみられる自主的なルールのもと、お互いに気遣い、お互いに協力しながら、「なりわい」を継承し、もてなしの心を育んできた暮らしの知恵や精神が受け継がれています。

このような地区において、以下に掲げる3つの方針を柱とする「暮らし」と「なりわい」と「文化」のバランスを大切に育むまち姉小路界隈」の実現を図ります。

  1. 静かで落ち着いた住環境を守り育てるまち
    • 京町家などの連なる、風情ある町並みを保存し、夜は静かで落ち着いた住環境を維持します。
    • 建物や街灯などを、町並みとの調和に配慮したデザインや色彩にします。
    • 楽しく歩ける地域を目指します。
    • 10年間取り組んできた、街なみ環境整備事業や建築協定の取り組みをさらに発展させ、まちの資産価値を守っていきます。
  2. お互いに協力しながら、暮らしとなりわいと文化を継承するまち
    • 江戸時代から続く商いや暮らしの論理や思想など、伝統を守っていきます。
    • 文人墨客の看板が掲げる格調ある老舗が集まる姉小路ブランドらしい品格あるまちを継承していきます。
    • 職と住が共存する伝統的な町並みの継承・発展を目指します。
    • 姉小路界隈に愛着や誇りをもち、地域を守っていきます。
    • お互いに協力し、良好な人間関係を維持していきます。
  3. まちへの気遣いと配慮を共有し、安全に安心して住み続けられるまち
    • 地域に用事のなる車の流入の抑制や、公道への私物や看板の抑制、バリアフリー、明るい街灯の設置などにより、安心して歩ける人に優しい道づくりを目指します。
    • 自転車の走行マナーを守り、放置自転車のないまちを目指します。
    • 防災訓練や子育ての協力など、安心して暮らせるまちを継承していきます。

なお、平成25年7月に、まちづくりビジョンの内容が京都市都市計画マスタープラン「地域まちづくり構想編」に位置づけられました。

  1. 都市計画マスタープラン都市計画法に基づき策定する、市町村の都市計画に関する基本的な方針で、京都のまちの将来像と、その実現の方針を明らかにしたものです。
  2. 地域まちづくり構想個性豊かで魅力的なまちづくりを円滑に進めていくために、住民・事業者・行政をはじめとした共汗 (パートナーシップ) により検討した地域の将来像とまちづくりの方針について、本市が、京都市都市計画画審議会に報告したうえで、京都市都市計画マスタープランに位置付けるものです。